おじさんのそんな1日

おじさんの日常。あなたの心が軽くなるといいな。

「内向型人間だからうまくいく」を読んで

「内向型」という言葉をご存知だろうか?人間は大きく分けると外向型と内向型に分けられ、それぞれに特徴がある。そしてそれは脳の構造で生まれつき決まっていて、努力で変えることはできない。

これまでの人生、とてもしんどいことが多かった。自分に合う仕事がどこかにあるんじゃないかと転職を繰り返した。人と上手くやれない自分を責めたりもした。明るく活発に行動する友人に憧れて真似してみるけど、全然人生は好転しない。そんな私の元に現れた「内向型」という言葉。内向型チェックリストを実施してみると、笑えるくらいに該当した。そうか、私が生き辛かったのは、内向型なのに外向型を目指して生きていたからなのか。すごく心が楽になった。

今回はカミノユウキさん著「内向型人間だからうまくいく」を読んで学んだことから私の人生を振り返り、これからの生き方について考えてみたい。

 

①最初の就職

最初に就職したのは安定企業。事務の仕事をしていた。周りからは「食いっぱぐれがないね。安定だね。」なんて言葉をよくかけられた。周囲からの評価とは反して、私の心はなかなか満たされなかった。自分がなんのために仕事をしてるのか、本当にやりたいことは他にあるんじゃないか。転職サイトを眺めながら悶々と仕事をこなす日々。そんな感じで3年を過ごした。

 

【内向型について知識を得た今だから感じること】

内向型は自分の中に価値観がないとやる気が出ない。例えば世間で評価されるお金や安定なんかも、内向型にとっては何のモチベーションにもならない。とりあえず安定してるから就職したけれど、内向型の私が仕事に意味を見出さず辛い日々を送ったのは当然だったかもしれない。

 

②人事異動からの適応障害

4年目の春。人事異動により勤務先と仕事内容が大幅に変更となった。引き継ぎの段階で自分にこなせるかすごく不安だった。慣れない引っ越しや新しい人間関係もすごくストレスとなった。仕事初日。新しい職場のデスクにつくが何をやっていいのかわからない。誰に聞いていいかもわからない。とにかく時間が過ぎ去るのをじっと待った。ああ、私はなんてダメなやつなんだろう。ネガティブな思考が頭の中を反芻する。仕事は全く進まないまま、その日は定時を迎えた。絶望に打ちひしがれながら、引っ越し先のアパートには帰らず、実家に帰った。次の日から仕事に行くことが怖くなり、外に出られなくなった。病院へ行ったら適応障害と言われた。色んな人に迷惑をかけてる自分がすごく情けなく惨めで、消えてしまいたいと思った。

 

【内向型について知識を得た今だから感じること】

内向型は刺激に弱い。新しい職場、新しい仕事、新しい人間関係。刺激だらけの状況に、心が悲鳴を上げてしまったんだと思う。思うに、内向型の人はゼネラリストを目指して様々な業務を経験する働き方は、あまり合っていないんじゃないかと思う。自分が内向型だとわかっていたら、もう少し上手く対処できていたのかなと今になって思う。

 

③職場復帰とはじめての転職

メンタルが少し回復して、職場にもなんとか戻れた。周りは私に気を遣い、振られる仕事はいつ休まれても大丈夫なようにと、誰にでもできるような雑用のようなことばかり。腫れ物に触れるような扱いに、苦しい思いをしながら毎日通勤した。

このまま今の仕事をしていてもしょうがない。何か変えなければ。友人と会う機会があり、勤めている会社について話を聞いた。すごく活きいきと働いてるようだった。私もこんな風になりたい。なかなかの倍率の試験を潜り抜け、友人の勤め先から転職の内定をいただいた。「よし!これで私の人生もバラ色だ。」期待に胸を膨らませていたが、入社後に絶望を見ることとなる。

 

【内向型について知識を得た今だから感じること】

このアドバイスをもらった友人というのが、今考えると典型的な「外向型」のタイプだった。その輝く姿に憧れを抱いた私は、自分に合っているかいないかなんで考えずに転職を決めた。辛いことだって、努力すればなんとかなるさと自分に言い聞かせていた。内向型と外向型、それぞれに合った働き方があることを知っていたら、この決断はなかっただろう。結果は次章へ。

 

④外向型が輝く職場。逃げるように転職。

輝いていた友人が働く職場。入ってみて私は気づく。「合わない‥」。人との活発なコミュニケーションが求められ、即断即決が求められる仕事内容。内向型の私に対応はハードルが高かった。給料はそれなりに高かったし、安定もしている。女子ウケも悪くない。けどやっぱり周囲の評価とは裏腹に、自分に合っていない仕事を続けることが日に日にストレスになっていった。過食で人生で一番太った。やっぱりダメだ。こんな短期間で辞めたくなるなんて、私は社会不適合なのかもしれない。心に深いダメージを負いながら、次の仕事をなんとか見つけて転職した。

【内向型について知識を得た今だから感じること】

本当にしんどい日々だった。上下関係が厳しい職場で、常に人に気を遣わなければならない。内向型の私にとって、興味のない会話に無理に乗っかったり、思ってもいない社交辞令を繰り返すのはすごくストレスだった。どんなことでも努力すれば大丈夫!って思うタイプだったけど、内向型外向型それぞれ合う働き方があると思う。

 

⑤現在の職場へ。心のモヤモヤは継続。

逃げるように転職先を決めた。とりあえずなんでもよかった。前の仕事よりはマシだけど、やっぱりこの仕事でいいのかなという感情は消えない。とりあえず仕事に通う日々。なんかもう、人生に疲れてた。何をやっても続かない自分に自信もなくなっていた。どうでもよかった。楽になりたかった。

 

⑥「内向型」との出会い。

とにかく楽に生きたかった。人生が辛すぎた。色んな本やインターネット、動画から狂ったように知識を集めた。そんな中で見つけた三文字「内向型」。内向型ってなんだろう。ページを開いた私は驚いた。そこには私がいた。内向型の特徴に、びっくりするくらい合致していた。調べていくうちに確信に変わる。「私は内向型だ。」そう気づいたから、今までの人生に納得ができた。内向型なことに気づかずに生きていたから、あんなに辛かったんだ!目から鱗がこぼれ落ちた。生きる希望が見つかった。内向型は弱点なんかじゃない。脳の構造による一つの特徴だ。今までの私はそのことに気づかず、真反対に向かって走っていた。向かい風の中走り続けているんだ、辛いのは当たり前。大嫌いだった自分を認めることができた。「私は社会不適合なんかじゃない。ただ、内向型という特徴を強く持った立派な人間なんだ」

 

⑦内向型を学んだ今とこれから

こうして内向型という概念に出会えたことで、私の人生はすごく楽になった。辛いのは内向型を理解せず、自分を苦しめる行動をとっていたから。そうわかっただけで、見える景色は一気に輝き出した。

さあ、これからの話だ。私の今の仕事は事務職で、将来は幅広い業務をこなすゼネラリストとしての成長が期待されている。しかし正直、内向型の私に合っていると思っていない。内向型は自分の価値観を追求して、それに基づいた物事に対するスペシャリストとして働く道が合っていると思う。

私は今、「内向型」「瞑想」「運動」という3つのテーマに興味を持っている。これらを実践し自らの人生を良くしていき、その情報を発信することで人の役に立てたらなと思っている。

 

「内向型」という言葉に出会っていなかったら、私は自分自身を責め続け、辛い人生を歩んでいたと思う。一つの情報が、こうして一人の人間を救う。今はこの内向型という特徴を活かして、この人生をどう楽しんでやろうかとワクワクして仕方がない。少し前の私が今の私を見たらびっくりするだろう。今までの辛い経験が、こうして人生を前向きに進むきっかけをくれた。私はこれからの人生を通して、自分の価値観に耳を傾けながら、内向型として生まれ落ちたことに誇りを持って生きていきたいと思う。胸を張って言える。内向型の私が大好きだ。

 

長文を読んでいただいてありがとうございます。これから内向型としての生き方、また人生をよくすると信じて継続している瞑想と運動を突き詰めて、情報を発信していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします😊